【口腔ケア】むし歯予防は正しい生活習慣と正しいブラッシングがポイント!
カテゴリ:健康, 家族・子育て「歯と口の健康」が「全身の健康」につながることを聞いたことがある方は多いと思いますが、体にとってどう影響するのかご存知でしょうか。毎日の歯みがきは、正しくできているでしょうか。歯を失う原因の1位は「歯周病」、2位は「むし歯」で、むし歯は口内の2大疾患の一つなんですよ。健康な歯を維持するためにしっかり予防することが大切です。意外と知らない口腔ケアについて、今回は虫歯がどのようにできるのか、虫歯の予防方法についてご紹介します!
どうしてむし歯になるの?
口内の細菌(むし歯菌)はまず、ねばねばの物質を作り、すみかとなるプラーク(歯垢)を歯に付着させます。プラークにすみ着いたむし歯菌は、糖分をエサにして酸を作り出します。この「酸」が歯を溶かします。この「酸」により歯が溶けた状態のことを「むし歯」というのです。むし歯は、歯痛のみならず副鼻腔炎や誤嚥性肺炎などを生じさせる危険性もあるので、決してあなどってはいけません。むし歯菌はほとんどの人の口内にいる細菌です。
むし歯予防には「食生活」と「唾液」が重要
むし歯は一度できてしまうと自然に治ることはないので、未然に防ぐことが大切です。そこで注目されるのが唾液。唾液には酸を中和させ、酸によって溶けだしたミネラル成分を元に戻す働きがあるのです。そのため、正しい生活リズムがむし歯予防の第一歩になります。
✓POINT
■規則正しい食事時間
■間食を控え、唾液が口腔内と歯を元の健康な状態に戻す時間を確保する
■よく噛んで食べ、唾液の分泌量を増やす
むし歯予防の基本は歯みがき
むし歯予防で大切なことはプラークを取り除くことです。プラークは付着力が強力なため、うがいでは除去できません。そのため、歯ブラシで物理的にこすり取る必要があるのです。
正しいブラッシング方法(むし歯編)
1日に何度、いつみがくのがいいの?
朝食前と後、昼食後かおやつの後、就寝前がおすすめ。特に、就寝前の歯みがきがむし歯予防にとっては重要です! なぜなら、寝ている間は唾液も出ないため口の中の細菌にとっては活動しやすい環境だからです。寝る前に、フロス、歯間ブラシを活用して時間をかけてブラッシングし、細菌を減らしておくことが大切です。また、朝起きてすぐの「目覚め歯みがき」もおすすめです。起床後すぐの歯みがきは、口腔内に入ったウイルスや寝ている間に増殖した細菌を洗い流します。
ブラッシングのやり方
いくつかあるブラッシング方法の中で、むし歯予防を目的とした代表的な方法をご紹介します。
奥歯のかむ面の溝にハブラシの毛先を当てて、小刻みに振動させる
歯の表と裏側にハブラシの毛先を直角に当てて往復運動する
みがき残しの出やすいリスク部位
むし歯や歯周病になりやすい場所は、奥歯のかむ面と、歯と歯の間です。ハブラシといっしょにデンタルフロスを活用するのがおすすめです。
ハミガキ剤はしっかりブラッシングできるものを
泡が出すぎるハミガキ剤は、しっかりブラッシングできたのかが分かりづらく、短時間の歯みがきになりがちです。ほどよい泡立ちでブラッシングしやすいハミガキ剤がおすすめです。