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無添加=安心・安全とは限らない!? 無添加の本当の意味

カテゴリ:健康

食品や化粧品の商品パッケージで見かけることが多くなった「無添加」という言葉。添加物が何も入っていない、安心・安全、体にやさしい、肌にやさしい、子どもにも安心・・・など良いイメージが持たれる方が多いのではないでしょうか。実は「無添加」と表記されている商品であっても、必ずしもイメージ通りの商品とは限りません。化粧品における「無添加」の定義についてご紹介します。きちんと理解して自分に合ったものを賢く選びましょう。

そもそも化粧品とは?

化粧品というと化粧水やクリームなどのスキンケア用品、ファンデーションやリップなどのメイク用品を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は化粧品の表示を規制する「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」という法律では、「化粧品」にスキンケアやメイク用品はもちろん、ボディケアやヘアケア用品、化粧石けん、ハミガキ、香水なども含まれます(薬用を除く)薬機法における「化粧品」の定義は下記の通りです。

※2013年11月に薬事法が薬機法に大幅改正され、2014年11月から薬機法が施行されています。

化粧品(薬機法第2条第3項)

この法律で「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。ただし、これらの使用目的のほかに、第1項第2号又は第3号に規定する用途に使用されることも併せて目的とされている物及び医薬部外品を除く。

無添加の定義とは?

安心・安全のイメージが強い「無添加」という表示ですが、「無添加=添加物が何も入っていない」というわけではありません。化粧品においては、何を添加していないのかを明記することで「無添加」と表示することができます。薬機法(旧:薬事法)上は、「無添加」の明確な定義や基準はありません。添加物が何か1種類だけ入っていなくても「○○無添加」と表示することができてしまいます。例えば、着色料や防腐剤等を使用していても、”香料だけ”が入っていなければ「香料無添加」と表記することができるのです。「香料」の部分は小さく記載し、「無添加」だけ大きく強調して記載することもできてしまうため、イメージとは違う「無添加」商品も多く存在することになります。

商品の選び方は?

「無添加」と謳っている商品でも、添加物が何も入っていないとは限らず、自分の肌に合わない成分が使用されている可能性もあります。商品を選ぶ際は、「無添加」というキーワードだけではなく、自分の肌に合わない成分が入っていないか、主成分は何か、何が無添加なのか、などをきちんと商品の成分表示を確認してから選びましょう。添加物が気になる方は、できるだけ成分がシンプルなものを選ぶのも良いかもしれません。

☑自分の肌に合わない成分が使われていないか確認する
☑主成分は何か確認する
☑何が「無添加」なのか確認する

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