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【専門家コラム】かんたん薬膳レシピ 夏の疲れにおすすめ!~焼きなすとオクラのくずし豆腐和え~

カテゴリ:健康, 家族・子育て,

 健康を考える上で毎日の”食事”は気になりますよね。食材にどんな作用があるのか、どんな組み合わせ方がいいのか、などについて薬膳の専門家でもある薬剤師の八木田さんに伺いました! 涼しくなってきて夏の疲れが出やすい今の時期におすすめの「かんたん薬膳レシピ」をご紹介します♪

 暑かった今年は、冷たいものをとることが多く、夏の疲れが出ている方も多いのではないでしょうか。涼しくなってくると食欲も出てきますが、急にたくさん食べると夏に疲れた胃腸はびっくりします。胃腸にやさしい豆腐や秋口に美味しいなすを使った「焼きなすとオクラのくずし豆腐和え」をご紹介します。もったりとした舌触りが絶妙。ご飯にのせても美味しいです。

薬膳とは?

「薬膳」と聞くと、「辛い火鍋(辛味の強い鍋料理)」、「漢方薬みたいな味やにお いがしそう」、 「高価でめったに食べられないかも」など、いろいろな声をお聞きします。 しかし、特別な食材を使うのが薬膳ではなく、私たちの身の回りにある、日々食べて いるものが、薬膳の食材です。 健康を維持するために、いつどのようなものを、どのように食べるかを正しく知るこ とが、薬膳を知ることです。 普段の食卓に、毎日気軽に取り入れられてこそ、健康を維持し、病気を未然に防ぐた めの食養生=薬膳です。

薬膳で考える食材の作用

 

 なすは、薬膳では熱を冷まし、水分代謝を促し、血のめぐりを良くする食材としてよく使われます。余分な熱を冷まして血液循環を改善するので、高血圧や動脈硬化、のぼせ、炎症の改善、夏バテの解消におすすめです。胃腸を元気にしてくれて、食欲がない時や胃の不快感にも効果的です。なすは体を冷ます作用があるので、からだを温める辛味の食材と合わせたり、焼いたり、油で揚げたりと、日本人は体を冷ましすぎないよう薬効を取り入れる工夫をしてきました。今回は、温める作用のある辛味の食材、青しそを添えています。

 青しそは、殺菌・解毒作用があるので、腸内で豆腐のたんぱく質が腐敗するのを防いでくれます。

 オクラは、ねばねば成分が特徴です。このねばねば成分は、水溶性の食物繊維ペクチンと多糖類のムチンです。胃の粘膜を保護して胃の働きを活性化し、消化を促進します。また、体を潤す作用もあるので、汗をかき、体液が不足した夏バテにはおすすめ食材です。

 豆腐は、汗をかいた後の水分を補給したり、乾燥による口渇などの症状を改善したり、こもった熱を冷ましてくれます。

【レシピ】焼きなすとオクラのくずし豆腐和え

【材料】

  • なす 1本(約200g)
  • オクラ 1袋(約100g)
  • 木綿豆腐 1/2丁(200g)
  • 青しそ 適量
  • 梅干し 大1個
  • 白みそ 大さじ1
  • すりごま 大さじ1
  • クコの実(あれば) 適量

【作り方】

  1. 豆腐は、水から茹で、ザルに上げ水を切り、キッチンペーパーまたはふきんに包んで水気をきる。
  2. なすは、魚焼きグリルで強火で焼く。
  3. 焼き上がったら、熱いうちに皮をむき、ヘタを取り食べやすい大きさに切る。
  4. オクラは、額を取り、塩をふって表面をこすり産毛を取る。(板ずりでもOK)
  5. 沸騰したお湯に④のオクラを入れ、1~2分弱茹で、おか上げして粗熱を取り、斜めに半分もしくは一口大に切る。
  6. 梅干しは種を除いて細かくたたき、白みそ、すりごまと混ぜ、ペースト状にする。
  7. ⑥のペーストに①の豆腐をくずしながら入れ、混ぜる。
  8. ⑦に、③のなすと⑤のオクラを加えてざっくりと和え、器に盛り、せん切りした青しそとクコの実をのせてできあがり。

夏バテしがちなこの季節におすすめのレシピです。秋口に夏の疲れをとるおうちごはんとして、蓮根や大根、人参などの根菜を使ったおかずやみそ汁と合わせるのもおすすめです。


取材協力:八木田 紀子さん

ナチュラルショップ併設・漢方相談薬局「氣楽」代表/薬剤師
薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師、研修認定師、望診法指導士、健康と食のコーディネーター。
「氣楽」は”自然のちからで健康をサポートする”をコンセプトとした漢方相談薬局にナチュラルショップを併設したお店。
HP http://www.kiraku8.jp/

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